美容内服薬とは、シミ、そばかす、くすみなどの肌の悩みに対して有効な成分が含まれている内服薬のことです。この記事では、美容内服薬とサプリメントの違いを解説いたします。
また、併せて美容内服薬やサプリの種類や効果的な成分をご紹介します。
美容内服薬とサプリの違いってなに？
まずはじめに、美容内服薬とサプリの違いについて解説いたします。
美容内服薬
美容内服薬は、美容や、シミ・シワ・ニキビなどの肌トラブルの症状を緩和してくれる薬のことです。これらの薬は一般的に、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、アミノ酸など、肌や髪、爪の健康にアプローチする成分を含んでいます。
美容内服薬は、外部からのスキンケアだけでは不足する要素を補い、身体の内部から美容や健康に対して治療してくれるアイテムです。サプリメントとは違い、美容や健康に効果があると認められています。
また、美容内服薬は医療用医薬品なので、使用する際には医師の処方箋が必要です。
医学的にも効果が証明されており、有効成分の含有量が多くなっているため副作用が現れる可能性もあります。もし副作用が出た場合は、使用を控え医師に相談する必要があります。
サプリメント
サプリメントは美容内服薬と違い、食品に分類されます。そのため医師の診断も処方箋も必要ありません。ドラッグストアやスーパーなどの実店舗でも購入可能です。
またサプリメントは、普段の食事では摂りにくい栄養素を手軽に補給し、健康をサポートするための補助的な役割を果たします。
あくまでも健康や美容に関してのサポートをしてくれる食品であって、必ずしも健康や美容効果があると約束されたものではありません。
しかし、含有された成分は確かなものなので日常では補いきれない栄養素を補完するには、効率の良いものといえます。
美容内服薬やサプリを飲む上での注意点
美容内服薬やサプリを飲む上で注意しなければならないことがあります。それは、美容内服薬とサプリメントの併用は慎重にしなければならないという点です。
健康な方がサプリメントを摂取する場合、大きな心配事はありませんが、美容内服薬を服用中の方や通院中の方は注意が必要です。なぜなら、サプリメントの成分によっては医薬品の効果が弱まったり、副作用が強まったりする可能性があるからです。
他にも成分が重複してしまい、推定摂取量を超えて健康リスクが生じてしまう可能性もあります。
以前から摂取しているサプリメントがある場合や、新しく併用したいサプリメントがある場合は、医師や薬剤師などの専門家に相談することが必要になってきます。治療中の病気とは直接関係なさそうなサプリメントでも、治療を妨げる成分が含まれている可能性があるため慎重に検討するべきです。
美容内服薬の種類
まずは美容内服薬の種類と効果をいくつかご紹介します。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は合成されたアミノ酸の一種で、炎症を引き起こす「プラスミン」という物質の作用を抑える内服薬です。トラネキサム酸の摂取により、シミや肝斑の改善が期待され、美白効果が得られる可能性があります。特に肝斑の治療に広く使用されている治療薬です。
美容効果として期待される効果には、抗炎症作用やメラニン生成の抑制、シミや肝斑、ニキビ跡の改善などが挙げられます。従って、シミ、そばかす、肝斑、ニキビ跡などの悩みを抱えている方や美白肌を目指す方にはおすすめの治療薬です。
このような美容効果が期待できる理由は、トラネキサム酸がメラノサイト活性化因子に対して活性を抑制する働きを持っているからです。
シナール
シナールはビタミン剤で、主にビタミンCが含まれています。この製品はシミ予防や肌トラブルの改善に効果が期待できます。他にもメラニン色素の生成を抑え、同時にコラーゲンの生成を促進することで肌質を改善し、健康的で美しい肌を目指すのに役立ちます。
またビタミンCは身体内で自己生成されず、豊富に蓄積されることもありません。さらに、お酒やタバコ、ストレスなどによってビタミンCが分解されやすいため、食事からの摂取だけでは不足することがあります。
ユベラ
ユベラはビタミンEが主成分の内服薬です。
ビタミンEには肌の新陳代謝を活性化し、ターンオーバーを促進する効果や、抗酸化作用、シミを薄くする効果があります。
さらに、血液をサラサラにすることで血流を改善し、頭痛、動脈硬化、末端の冷え性などの症状に対して処方されることもある薬です。
ビタミンEの内服薬は、静脈の色が透けてしまうような目元のクマの改善にも効果があります。
ハイチオール
ハイチオールは一般的な内服薬であり、美容皮膚科でも処方されることがあります。L-システインやパントテン酸などが含まれ、メラニンの生成を抑制し、シミを薄くする効果が期待できます。また、ニキビや湿疹、蕁麻疹など、さまざまな肌トラブルにも有効です。
市販薬としてドラッグストアで入手可能なハイチオールもありますが、医療機関で処方されるものよりも有効成分の濃度が低いです。より高い効果を望む場合は医療機関での処方がおすすめです。
サプリの種類
次に、美容にいいとされるサプリの種類をご紹介します。
ローヤルゼリー
ミツバチが女王蜂だけのために産み出す貴重な自然物質「ローヤルゼリー」は、40以上の成分が含まれ、豊富な栄養が凝縮されています。これは人間の健康や美容に多岐にわたる効果をもたらします。最近の研究で、ローヤルゼリーを飲用することで肌の水分量が増加し、シワやたるみの改善など美肌効果が明らかになっています。
さらに、ローヤルゼリーに含まれる特有成分である「デセン酸」や「類パロチン」には、女性ホルモンを補い、肌の老化を抑制する効果があります。
亜鉛
皮膚のトラブルを改善するのにお勧めな栄養素は「亜鉛」です。亜鉛は血液、骨、毛髪、内臓、そして皮膚に存在し、数百種類もの体内酵素を構成しているミネラルの一種です。
生命の維持や細胞の正常な分化に深く関与しており、亜鉛が不足すると、ニキビや皮膚炎などの肌トラブルが発生しやすくなります。細胞の新陳代謝が滞ることで、肌のターンオーバーが正常に行われず、古い角質が毛穴に詰まりやすくなるからです。
積極的に亜鉛を摂取することで、細胞の新陳代謝が促進され、肌トラブルの改善に期待が出来ます。
プラセンタ
美肌効果が期待されるサプリメントの成分として、皮膚細胞を活性化させる「プラセンタ」がお勧めです。プラセンタには、細胞の修復や再生を促進する栄養素や成長因子が豊富に含まれており、これが肌にハリをもたらし、シワやたるみの改善が期待できます。
さらに、プラセンタには強力な抗酸化作用があり、活性酸素の生成を抑制することで、肌のくすみが解消されるとされています。
コラーゲン
肌に効果的なサプリメントの成分として、特に注目されるのが「コラーゲン」です。コラーゲンはタンパク質の一種で、人の皮膚や靭帯、骨、軟骨、血管、角膜など、体のあらゆる組織を構成しています。
肌のハリを維持するのは、主に真皮層に存在するコラーゲンなどの成分です。しかし、加齢などによりコラーゲンの生成力が低下し、その量が減少すると、肌はゆるんでハリを失ってしまいます。サプリメントで積極的に補いたい成分の1つです。
まとめ
いかがでしたか？
普段の食事では摂りにくい栄養素を美容内服薬やサプリメントで補い、より健康的かつ素敵なお肌を手に入れましょう。
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