ニキビは非常に身近な肌トラブルの1つです。
食生活の乱れや生活習慣の乱れなどちょっとしたことでニキビが出来てしまい、お悩みの方も多いでしょう。ニキビは正しいケアを行うことで、症状を軽減し肌をキレイかつ健康に保つことができます。
今回は、ニキビが出来てしまう原因や効果的なニキビケアの方法や、改善方法をご紹介します。
なぜニキビは出来てしまうのか
ニキビが出来てしまう原因は様々です。
生活のサイクルの乱れや栄養バランスの偏り、ストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合ってニキビが発生することがあります。肌トラブルを防ぐには、表面的な問題だけではなく悩みの根本原因を探ることが大切です。まずはニキビができる原因をいくつかご紹介します。
1.乾燥
ニキビが発生する原因は、脂性肌だけに限られているわけではありません。10代の思春期に多いニキビは、皮脂の過剰分泌が大きな要因ですが、20歳を過ぎた大人のニキビは乾燥した肌が原因の場合が多いです。
たとえば、「肌がベタつくのに乾燥する」というのは、大人のニキビ肌によくある症状です。肌が乾燥すると、皮膚は保湿しようとして余分な皮脂を分泌しようとします。その結果、過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、ニキビが発生してしまうのです。
さらに乾燥した肌は、皮膚のターンオーバーを乱し角質も厚くなります。角質が厚くなると毛穴を狭めてしまうため、皮脂が詰まりやすい状態になります。ニキビを気にして皮脂を取り除こうと、洗顔を繰り返したり誤ったスキンケアをすると、肌はますます乾燥してしまいます。
2.栄養バランスの偏り
肌トラブルは、食生活の乱れが原因とされることが多いです。特にニキビは、食べ物と深い関係があります。脂っこい料理やカップラーメンなどのインスタント食品、甘いお菓子などの過剰摂取は、ニキビが出来やすくなったり悪化してしまう恐れがあります。
脂肪や糖分は皮脂の栄養源となりやすく、過剰摂取すると皮脂の分泌が増えてしまいます。これにより、皮脂が毛穴に溜まり、ニキビが発生してしまうのです。
さらに、脂肪や糖分が摂取されると、肌を健康に保つためのビタミンB群が大量に消費され、不足することがあります。その結果、皮脂のコントロール機能が乱れ、肌が脂っぽくなり、ニキビができやすくなるのです。
逆に、極端なカロリー制限のダイエットも、肌に栄養が行き渡らず、荒れたりニキビができやすくなることがあります。
3.ホルモンバランスの乱れ
生理前のニキビや思春期のニキビなど、定期的に現れるニキビはホルモンバランスに影響される傾向があります。
性別に関わらず、体内には男性ホルモンと女性ホルモンの両方が存在しています。男性ホルモンには皮脂分泌を促進する働きがあり、生理前には特に活性化します。同時に、毛穴周辺の皮膚を厚くする黄体ホルモンも活発になり、そのバランスが崩れることで毛穴が詰まりやすい状態になるのです。
さらに、肌を健やかに保つための女性ホルモンであるエストロゲンがうまく作用せず、肌が乾燥してしまいます。古い角質が毛穴にたまり、ニキビが発生しやすくなるのです。
思春期にニキビができやすいのは、成長過程でホルモンバランスが乱れやすく、皮脂の分泌が増加することが主な原因です。ストレスや食事などが影響しやすいホルモンバランスは、生活習慣を見直し、意識的に整えることが重要です。
4.睡眠不足
忙しくて睡眠時間が不足しがちな時に、ニキビが増えることがあります。夜更かしや浅い睡眠、または寝る時間がバラバラという時も、ニキビのリスクを高めることがあります。
肌は睡眠中に修復され、新しい皮膚が形成されます。しかし、十分な睡眠が得られないと、この修復がうまく行かず、古い角質が残ったままになり、それが毛穴の詰まりやニキビの原因になることがあります。
睡眠不足は身体のリズムを乱し、肌細胞の活性化に影響する成長ホルモンの分泌を低下させます。それにより、健康な肌を維持することが難しくなるのです。さらに、ビタミンB群に含まれるパントテン酸が不足すると、十分な睡眠が取れなくなることもあります。だからこそ、これらの栄養素をしっかり補給する習慣が重要です。
ニキビの正しいケアの方法とは
ニキビが出来てしまう原因が分かったところで、次にニキビが出来てしまったときの正しいケアの方法や改善方法をご紹介します。
1.適切なスキンケア
ニキビが出来てしまったら、適切なスキンケアを早めに行うことが非常に大切です。まずは肌を清潔にして、きれいな状態を保つことが重要です。過剰な皮脂や残った化粧品はニキビを悪化させる原因となるため、ニキビに効果的なメイク落としや洗顔料を選び、朝晩の二回の洗顔を心がけましょう。
洗顔後は、肌を充分に保湿しましょう。保湿には化粧水と乳液やクリームなどの油分を含んだスキンケアアイテムが不可欠です。乳液などの油分を含む化粧品が、ニキビを悪化させてしまうのではないかと心配されるかもしれません。しかし、化粧水のみで保湿してしまうと肌の潤いを保つことが難しく、かえって乾燥してしまいます。肌が乾燥することでターンオーバーが乱れ、さらに古い角質がたまりやすくなります。
なので化粧水と乳液でしっかりと適切な保湿を行うことで、肌質を改善し、皮脂の過剰分泌も抑制します。ニキビに適した保湿アイテムを活用し、肌に充分な水分を与えましょう。
ニキビ肌に効果的なビタミンが含まれた化粧水や薬用の化粧水を用いることも効果的です。
また、紫外線もニキビの悪化を招く原因のひとつです。紫外線によって活性酸素が発生し、皮膚のバリア機能が低下します。これにより肌が乾燥し、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが悪化する可能性も考えられます。外出時には日焼け止めを使用し、肌を紫外線から守ることも重要です。
2.ビタミンの摂取
日々の食生活は、肌の健康に影響を与えます。ニキビを改善し、健やかな肌を保つためには、ビタミンの摂取が欠かせません。特に、新陳代謝に必要なビタミンB群は積極的に摂取したい栄養素です。
豚肉、牛乳、青魚などに多く含まれているビタミンB2は、皮脂の分泌を抑制する効果があり、ニキビをコントロールします。また、肌トラブルを予防するビタミンB6と共に、肌の健康な状態を保ちます。ビタミンB6はイワシや鮭、バナナなどに多く含まれています。
忙しい生活や激しい運動、妊娠中は特にビタミンB2が不足しがちです。ビタミンB群は体内に貯蓄されにくいため、日常の食事で適切に摂取することが大切です。
3.良質な睡眠を摂る
忙しい毎日でおろそかにされがちな睡眠は、実は健康な肌を維持するために非常に大切です。
睡眠中に成長ホルモンが放出されますが、この成長ホルモンが肌を健康に保つために必要なホルモンです。肌は常に再生を続け、外部からのストレスを受けた細胞を修復していますが、この正常な再生に必要な成長ホルモンは、睡眠中に大量に分泌されています。
睡眠不足によって成長ホルモンの放出が減少すると、肌の再生サイクルが乱れ、老廃物が残りやすく皮脂が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。
それに加え、睡眠不足が続くと体の疲れがなかなか取れず、免疫力が低下します。風邪などの病気にかかりやすくなるだけでなく、肌のバリア機能や修復機能も低下し、肌荒れの要因となります。良質な睡眠とは、睡眠に入ってから数時間後に訪れる深い眠りである「ノンレム睡眠」をしっかり確保することです。
まとめ
いかがでしたか?
以上のことに注意してニキビレスなお肌を目指してみてください。
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